思いやりと慈愛のこころで花を贈る


想いはあふれるほどあるのに、言葉にならないもどかしさ。どうやって伝えたらいいのかわからない。
みなさまは、このような経験はないですか。

そんなときおすすめなのが、芙和せらさんの『花の心理セラピー―花のこころの物語』と『ケース別・花の心理セラピー―フラワーハートセラピストが提案・暮らしのなかの花による療法46例』。

「おめでとう」、「よかったね」、「がんばって!」・・・お祝いごとなら、たくさんの言葉が気軽にでます。
けれど、友人が大切な人を亡くし、悲しみにうちひしがれているとき、あるいは、重い病気で入院しているとき、どんな言葉をかけていいのか、悩みますよね。

相手を想う気持ちはあるのに、言葉にはできないとき、そっと花を贈ってみませんか。

私の母が入院しているとき、お見舞いにきてくださった方々からいろいろなお花をいただきました。

まだ寒く春の訪れが待ち遠しいころに、さまざまなパステルカラーのチューリップの花束。もう春が来たかのように、病室もいっぺんに明るくなりました。

可憐な水仙と蝋梅(ろうばい)のほのかな香りに春が近いことを感じたり。

病室に飾られた花々に、どれだけ母も看病している私たち家族もこころ癒され、希望を捨てない気持ちでいられたことか。

母が亡くなってから11年。この本を見るたび、あのときの気持ちがよみがえります。

著者の芙和せらさんは、フラワーハートセラピスト。花との対話をとおし、心理療法をおこなっています。

この本は、『花の心理セラピー 花のこころの物語』につづき、「花にきくここころの処方箋・第2弾」として、出版されました。

前作との大きな違いは、花を贈る相手の方の状況に応じて、どのような花を選ぶのが最適か、ケース別にアドバイスされていることです。

どんな場合でも、
「相手の状況、立場、心に寄り添った花選びが大事です」、「押しつけがましくない優しさをポイントにして」

では、どのような状況が想定されているのでしょうか。

どなたかに贈るとき、
「大切な家族を亡くし、深い悲しみから立ち直れないでいる人に」
「ひどい更年期障害に悩まされている母に励ましの花を贈りたいのですが」
「遠方からやってくる祖母を和やかな雰囲気で家族の一員として迎えたい」
「家にひきこもりがちで運動不足の祖父、どうにかして元気づけたくて」
「風邪をひいて寝込んでいる父の部屋に置いてあげたいのですが」

そしてまた、自分にも、
「疲労困憊、今は何も考えたくない、ひとりになりたい、そんな気分です」
「先のことが心配で、あれこれ考えすぎてしまうこの頃です」
「夫や子どもは散らかすばかり、いつも小さなことが気になり、こころが休まりません」
「何もいいことがなくて張り合いのない日々、こころがカサついています」
「過重なデスクワークに追われ、もう限界かなと感じるこの頃です」

この他にも、さまざまなケースが想定されています。

これらの言葉だけでも、相手への思いやり、やさしさ、自分へのいたわりが感じられます。

著者芙和さんのあたたかさがにじみでていて、ただの花の本でもセラピー本でもないところがすごいです。

みなさまも、この本を参考に、家族、友人、知人など、身近すぎるために言葉にできない想いを花にこめて贈ってみてはいかがでしょうか。

相手のことも自分のことも大切に想うことで、少しづつでも、つらい状況から変わっていくことができると思います。

私の想いも、この本を通じ、みなさまに届きますように。

投稿者 syoyodo : 00:09